会社で上司から厳しく指導された経験は誰でもあると思います。
「これ、パワハラでは?」という疑問を感じた人はいませんか?
結論から言えば、業務上必要のない指導は100%パワハラです。
どんな理由があったとしても、パワハラは許される行為ではありません。
「パワハラされる方に問題がある」と思われる方もいますが、それは100%間違いなのです。
パワハラされる方が悪いは100%間違い
業務上必要のない指導はパワハラ行為に当たります。
パワハラされる方にも問題があるのでは?
それは100%間違いです。
正当な理由のあるパワハラなど存在しません。
そこで今回は、以下のことについて解説していきます。
- パワハラの被害にあいやすい人の特徴7選
- パワハラ被害を受けたらやるべき事5選
- パワハラ加害者の特徴
さっそく見ていきましょう。
パワハラの被害にあいやすい人の特徴7選
パワハラの被害に合いやすい人には7つの共通点があります。
- 声が小さい
- 指導を素直に受け入れてしまう
- 真面目な性格
- 自己肯定感が低い
- 自己犠牲の精神がある
- 正論や反論を言ってしまう
- 仕事ができない(遅い)
半分以上当てはまる人は要注意ですよ!
声が小さい
声が小さい人は、自分に自信がないように見えます。
パワハラ体質の上司に「なにを言っても言い返せない」と思われ無茶な要求を言われるでしょう。
上司の要求を受け入れざるを得なくなってしまい、パワハラ被害を受けやすくなってしまいます。
指導を素直に受け入れてしまう
本来、指導を素直に受け入れるということは美点です。
素直な性格は社内でも好感を持たれることでしょう。
その一方で、パワハラ体質の傾向がある上司にとっては標的にしやすい人物です。
素直で従順な人は、人間関係が悪くならないよう我慢してしまうタイプとも言えます。
パワハラ被害にあっても『上司だから仕方ない』と悪い方向にも従順であってしまいますね。
真面目な性格
こちらも、真面目であるということは上司や先輩に可愛がられる美点です。
しかし、パワハラ体質の上司には『攻撃してこない人物』と認識される可能性が高く、被害を受けてしまう恐れも。
特に真面目な人は、人間関係を悪くしないようにと相談下手が多いですよね。
相手の要求を素直に受け入れ、パワハラの被害にあっても我慢してしまう傾向にあります。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は、おどおどしてしまったり、自分の意見を言えなかったりするのでパワハラの標的にされがちです。
パワハラの対処方法に困っている姿を見て、相手にまた攻撃されるという負のループが繰り返されます。
また、パワハラの被害にあったときも無自覚に自分を責めてしまい、パワハラをパワハラと認識できないこともあるでしょう。
つらい気持ちを正直に自覚しましょう。
自己犠牲の精神がある
自己犠牲の精神がある人は、思いやりがあり優しい性格の方が多いです。
パワハラ体質の上司は、その優しさにつけ込んで攻撃してきます。
パワハラ被害にあっても、「周囲のために」「会社のために」という理由で、自分を犠牲にしてしまいがち。
そのため誰にも相談できずに、パワハラ被害が繰り返されてしまうでしょう。
正論や反論を言ってしまう
正論や反論を言ってしまう人は、上司や先輩に生意気だと思われやすいタイプです。
本来正論とは正しいことですが、実際は自分の意見を人に押し付けているなんてことはありませんか?
パワハラ上司は自分に反抗してくる人物を極端に攻撃してきます。
ある程度の反論は大事ですが、自分が潰れてしまわないように気を付けましょう。
仕事ができない(遅い)
仕事ができない、または遅い人は、パワハラ上司から『自分よりも格下の人間』と思われ標的にされてしまいます。
ある程度の注意を受けることがあっても、度を超した叱責はパワハラです。
自分の悪い所や相手の悪い所を見極めるのが重要になってくるでしょう。
パワハラ被害を受けたらやるべき事5選
もし、自分がパワハラ被害にあった場合、どうしたらいいのか悩みますよね。
そこで、パワハラ被害を受けたらやるべき事は以下の5つです。
証拠集め
パワハラの証拠があると、被害状況が伝わりやすいですので、誰かに相談するときなどに役立ちます。
- 病院を受診した場合は診断書をもらう(ケガや精神疾患など)
- 録音機器でパワハラの音声を録音する
- パワハラ内容のメールやLINEを保存しておく
- 被害にあった詳細内容を日記やメモにする
自分がパワハラを受けているということを、客観的に理解してもらえるよう証拠を集めましょう。
パワハラからの脱却で一番大事なことは『証拠集め』です。
労基や弁護士に相談する
会社の人に相談できないときは、各都道府県の労働基準監督署や労働局内に設置されている「総合労働相談コーナー」に相談しましょう。
電話でも相談ができ、また無料で利用することが可能です。
労働局での解決が難しい場合は、弁護士に相談するのがおすすめ。
損害賠償請求を請求したい場合は、サポートしてもらえます。
どういった解決方法を希望するかに合わせて、相談先を決めるといいでしょう。
異動願を出す
パワハラ上司からの脱却として、異動願を出す方法もあります。
しかし、ほどんどの会社で異動願いは通りにくいのが現実。
異動願の希望が通らない会社の場合は、転職して環境を変えたほうがいいでしょう。
転職
パワハラで心身が憔悴してしまう前に、転職を視野に入れて考えましょう。
職場環境、一緒に働く人が変わるだけで働きやすさは大きく変わります。
会社に迷惑がかかるだなんてことは考えなくても大丈夫。
まずは自分の健康や人生を、第一に考えてくださいね。
逃げ道があると思うだけで、気持ちもスッと軽くなりますよ!
退職
パワハラ被害が改善しない場合は、自分自身を守るために退職することも選択肢の一つです。
パワハラ上司に別れを告げ、明るい未来のために、新しい就職先を見つけましょう!
退職する際は、パワハラの事実を伝えて『会社都合退職』にしてもらいましょうね。
パワハラの証拠を提出することで、上司にやり返すこともできますよ。
【番外編】社内コンプライアンス部に報告は逆効果になるかも
社内コンプライアンス部にパワハラ被害を報告しても、もみ消されて、パワハラがなかったことにする会社もあります。
パワハラ上司から復讐を受けたり、社内からの信用失墜で職場環境が悪化する可能性も。
そのため、証拠を集めておくことはとても重要です。
パワハラ加害者の特徴
パワハラ加害者は、どうして僕たちを攻撃してくるのでしょうか?
パワハラ加害者の特徴を知ることで、パワハラ被害から免れるかもしれません。
そこで今回は、パワハラ加害者の特徴をまとめてみました。
人を見て態度を変える
人を見て態度を変える上司は、自分よりも上の立場の人にはおとなしく、下の立場の人には攻撃的になります。
自分にとってプラスとなる相手には媚びを売り、部下には自分の手柄をあげるために働かせます。
また、理不尽にやつ当たりをする人も多いので気を付けましょう。
完璧主義
上司が完璧主義であるために、ハードルの高い仕事を要求してくることもあります。
部下にも自分が求めるスピード感や仕事内容でないと納得できない、ある意味自己中心的な人物と言えるでしょう。
仕事への口出しが多かったり、能力に見合わない仕事を要求してくる上司は要注意です。
気分をコントロールできていない
ほんの些細なことで怒りだし、部下を自分の気が済むまで責め立てる上司もいます。
そんな上司は自分の気分をコントロールできない、情緒不安定型。
気分の浮き沈みが激しいため、扱いにくいのが特徴です。
家庭やプライベートが上手くいっていない
家庭やプライベートが上手くいっていない上司は、日頃からストレスをため込んでいます。
逆らえない部下に対し、イライラや怒りを当たり散らすことでストレスを発散しているのでしょう。
自分の機嫌を相手に取らせようとする、理不尽な上司ですね。
会社に対する不満が多い
上昇志向が強いものの、会社に評価されていない上司は常に不満を抱えています。
そしてその不満や不安を部下に当たることで、自分のストレスを解消しているのでしょうね。
しかし、それで僕らがパワハラされては堪りません。
パワハラ上司は総じて気分屋が多いです。
それを留意して、上司がどんな人間であるか見極めていきましょう。