パワハラを受けて会社に相談したり、訴えても会社が対応してくれない場合があります。
それにはさまざまな理由がありますが、単に会社の動きが遅かったり、訴えるまでいく必要がないと考えている可能性もあるのです。
それ以外にも理由は様々になるので、どのようなことが原因で対応してくれないのかその原因を追求してみましょう。
パワハラを訴えて会社が対応してくれない理由
パワハラを訴えて会社が対応してくれない理由は主に5つです。
- 証拠不十分
- ハラスメントに該当しない
- 社内相談窓口がお飾り
- 加害者を守りたい理由がある
- ハラスメント対応に後ろ向きな企業体質
それでは一つずつ見ていきましょう。
証拠不十分
パワハラを訴えるには証拠が必要です。
パワハラを裁判で裁くのはとても難しい問題です。
例えば暴力など、身体に傷がつく様な行為であれば訴えやすいですが、言葉や言い方のパワハラとなると、そも真意を判断するのはとても難しいです。
加えてその難しい判断を、その人の人柄も知らない第三者の人が判断するわけですから非常に困難と言えるでしょう。
だからこそ、パワハラを訴えるためには決定的な証拠が必要なのです。
証拠があるというだけで、会社が対応してくれないという事は少なくなります。
会社が対応してくれないということは、証拠が不十分だと判断された場合が多いです。
ハラスメントに該当しない
パワハラと一括りに言っても様々な種類があり、もしかしすると、そのハラスメントがパワハラに該当していない可能性もあります。
証拠が不十分なところもありますが、パワハラを見ず知らずの第三者が判断するのはとても難しい問題です。
パワハラの定義は以下の通り。
- パワハラの定義として言われているのが職場の地位や優位性を利用している
- 業務の適正な範囲を超えた指示や命令
- 相手に著しい精神的苦痛を与えたりその職場環境を害する行為
まずはこの定義になる所か確認して、充分な証拠をみせて会社に対応してもらう様にしましょう。
会社が対応してくれない場合、自分のハラスメントが何に該当するのかもう一度確認してから会社に相談しましょう。
社内相談窓口がお飾り
パワハラを受けた時や何か悩み事があったときの為に社内相談窓口というのを設けている会社もあります。
ですが、社内相談窓口は名前だけのお飾りでほとんど機能していないという所もあるようです。
また、そもそも社内相談窓口が認知されていないという事もありますね。
なぜ社内相談窓口のスタッフに相談してもなにも進展がないのかと言うと、彼らがその道の専門科ではないからです。
普通の会社員の方が相談役となっているので、大半が物事を大きくせずに穏便に済ませたいと考えている可能性があります。
加害者を守る理由がある
会社側もパワハラを行った人を守る理由があります。
それは会社にとって必要な人材、重要なポジションの人は会社の将来に関わる可能性があるので、会社としては守りたいと思うのが普通。
また、パワハラのつもりではなく、伝え方が悪かっただけでパワハラと勘違いされてしまった場合の時の為にも加害者を守る傾向があります。
そのため、両者の話を聞き、どのよう経緯で何が起こったのかを分かるまでは加害者を守る必要があるのです。
ハラスメント対応に後ろ向きな企業体質
会社としてはパワハラがあったと噂になれば、イメージの著しい低下に繋がります。
会社に応募してくれる新入社員の方が減るかもしれないし、取り引き先への印象が悪くなるかもしれない。
そんなデメリットを考えた結果、パワハラ対応に後ろ向きな企業も存在します。
会社が対応してくれない時にやるべき事
会社に相談しても話が進まない、なにも対応してくれないとなれば、自分でどうにかするしかないのが現状です。
そこで、自分でなにをするべきなのかを考えましょう。
外部機関を頼る
会社が対応してくれない場合は、外部機関に頼りましょう。
外部機関はパワハラやそう言ったトラブルを専門的に扱っているので、どうしたらいいのかを最短で教えてくれます。
しかし、外部機関に頼るとなると、裁判までの相談料や解決したら報酬金などお金がかかってしまうのがデメリットの一つです。
また、裁判に勝てる保証はなく負けてもお金を払う必要はありますし、勝っても支払いがあるので、自分の手元にはそんなにお金が残らなかったりする可能性もあります。
金銭面のデメリットはありますが、現状を変えたい、訴えたいと思うのなら外部機関に頼るのが1番良い方法でしょう。
何もしないのも方法の1つ
なにもしないというのも方法の1つです。
情報を遮断して、パワハラをする人は居ない存在の様に思い、今まで通り過ごす。
しかし、間違いなくストレスはかかることでしょう。
なにもしないでも耐えられるという強心臓の方でしたらこれも1つの方法です。
証拠を揃える
会社側が対応してくれない場合は証拠を揃えておきましょう。
具体的には、会社が言い逃れできない様な確実な証拠を徹底的に揃える事がとても大切です。
パワハラをされて、会社に相談したけど対応してくれないといった現状を証拠として残しておくのも良いですね。
対応の悪さを周囲に知られる企業は多いので、まずは証拠集めが先決です。
転職を検討する
パワハラがあるのに、会社はなにもしてくれないという不満があるのなら転職するのも一つの方法です。
転職は現状のお給料より低くなってしまう可能性や、新たな環境で不安な部分もありますが、今の会社でストレスを抱えたまま日々仕事をこなすの方が精神的負担が大きいです。
そのため心機一転、新しい所で新しいスタートを切るのも方法の一つですよ。
心身共に健康に過ごすためにも、自分の良いと思う会社で働くのがこれからの人生を豊かにしてくれる選択です。
リアルな声
パワハラを受けて人事課、労働組合に相談しましたが話を聞いてもらっただけで音沙汰なし。他の支社に異動願いを出しました。
しかし結果は受け入れられませんでした。
パワハラが原因の上司に呼び出され、「転勤はないから」と言われました。
ひどい対応ですね。会社が対応してくれない典型的な例といえます。
怒りに任せて、壁にペットボトルを投げつける事は、パワハラになるのでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11237445856?__ysp=44OR44Ov44OP44Op5a%2B%2B5b%2Bc44GX44Gm44GP44KM44Gq44GE
上司に叱られた女性が、壁にペットボトルを投げつけられ、その恐怖心から仕事を休んでいます。言葉でも、バイト以下とか、仕事辞めていいぞ、帰っていいぞなど言われたそうです。他の同僚の入る前で。
これは、パワハラになると思うのですが、他の上司は、対応してくれなくて困っています。
ペットボトルを投げつけるなどの行為は、たとえ当たっていなくても完全なパワハラ行為です。すぐに外部機関への相談や転職を考えましょう。