パワハラは理不尽なことがほとんどですが、相手が上司ということもあり、中々言い返しにくいですよね。
しかし、黙ってばかりだとパワハラはどんどん悪化していきます。
ストレスで仕事が手に付かなくなるなど、我慢していてもいいことはありません。
そのため、理不尽なパワハラには断固として屈しない心を持つことが重要です。
今回は、そんなパワハラ上司に言い返す方法を紹介していきます。
パワハラ上司に言い返す方法
パワハラ上司に言い返す方法は主に3つです。
- 正論をぶつける
- こと細かく質問する
- 揚げ足をとる
彼等の言い分は理不尽であることが多いので、それぞれ冷静に対処できれば大丈夫ですよ。
正論をぶつける
パワハラは一方的かつ理不尽である場合がほとんどです。
そのため、パワハラ上司に「あなたの言っていることは間違っている」と、何が間違っているのかを理由と共に正論をぶつけてみましょう。
間違った事や的外れな事を言っていなければ、相手も言い返す言葉が見つからないはずです。
正論を相手にぶつける上でのポイントは、相手やその周りの人たち、誰がみても分かるよう数値やデータを残し、伝える事です。
誰が見ても自分が正しいと証明できるものが有れば、相手は何も言い返せないでしょう。
事細かく質問する
パワハラを受けた時には、相手に自分の何が至らなかったのか細かく質問してみるのも一つの方法です。
上司は何が原因で怒っているのか、その原因や理由を知るためにも色々質問してみましょう。
周囲に人がいる状態で質問攻めにするのも効果的です。
相手の理不尽を周りに知らしめてやりましょう。
本当に自分が悪かった場合は次回から直せばいいですし、相手の怒りが理不尽なものであれば聞く耳を持つ必要はありません。
また、パワハラの原因や理由になる事を聞いた上で、日頃からその行動を避けていればきっと相手も大人しくなるでしょう。
揚げ足をとる
相手の理不尽な物言いに揚げ足を取ることも有効な手段です。
その前に、パワハラ理由をしつこく追求しておきましょう。
ただ揚げ足をとるだけでは、上司の反感を買ってしまう恐れがあります。
また、周りに人がいる状況を作ってから揚げ足を取ることで、自分の正当性を証明できるでしょう。
そうすることで、パワハラ上司は言い返す事ができなくなります。
使い方によってはエスカレートする可能性もありますが、言い返せない状況を作り出来ればかなり有効になります。
パワハラ上司に言い返すデメリット
ここからは、パワハラ上司に言い返すことのデメリットを紹介します。
言い返す、もしくは反論することで良くない方向に向かう可能性もしばしば……。
そもそも理不尽なパワハラをしてくる人は、自分の都合でパワハラをする事が多い傾向があります。
例えば自分のミスを誰かのせいにしたり、少し機嫌が悪いからといった理由で誰かに当たるような人たちであれば、言い返すことによってのデメリットも出てきます。
余計にパワハラがひどくなる
まず一つは、言い返すことによってパワハラが酷くなるケースです。
言い返されたことによって、更に上司の反感を買ってしまうパターンですね。
そうなると、さらに上司の機嫌が悪くなったり、自分に向けられる敵意の目が強くなります。
パワハラがエスカレートする原因にもなるかもしれません。
この場合は、相手の性格などをしっかり見極めないといけません。
言い返すと逆に自分の評判が悪くなる
言い返すことによって、上司に刃向かっていると周りの評判が悪くなる可能性もあります。
こんな時は、まず周囲にパワハラを受けているといった相談をしておきましょう。
自分1人で抱え込み、周りがなにも知らない状態で上司に言い返してしまう周囲も驚いてしまいます。
自分の評判が悪くならないように、まずは周囲を味方につけてからパワハラ上司に言い返しましょう。
パワハラを訴える時に反論していたとみなされる
パワハラで上司を訴えようとした際に、喧嘩両成敗とみなされる可能性があります。
パワハラをした上司が悪かったにも関わらず、自分側にも非があるような形で周囲に見られていた場合は要注意。
そんな場合は、パワハラで訴えようとしても裁決の結果に影響が出てしまう恐れがあります。
これも周囲が状況を理解していて、パワハラを証言してくれるような人がいれば大丈夫ですが、言い返していたことによって『上司に反論していた』とみなされた場合は敗訴となる可能性も。
全て1人で解決しようと突き進んでしまうと、思わぬ所で飛散な結果を招く事があります。
実際に言い返す前の準備
パワハラ上司に言い返す時には、冷静に物事を対処しましょう。
感情に任せて言い返してもいいことはありません。
言い返す前に何を伝えるのか、どう伝えるのかを事前に準備した上で反論を行いましょう。
大事なのは以下の2つです。
- 感情論をぶつけない
- 周りに人がいる状況で行う
トラブルなく解決するためにも、言い返す前の準備はとても大切です。
感情論をぶつけない
話し合いで不満や不快感を感じても、感情的にならないようにしましょう。
感情論は人のによって受け取り方や見え方が違ってきます。
加えて、感情のままに話していると、話の本質を見失い自分優位な話の進め方になりかねません。
話をするときは理性的に行うことを心掛けてください。
話の流れやロジックを理解し、整理した上で議論する様にする事で円滑に話を進められる可能性が高くなります。
その方が自分自身にかかるストレスも少なくなるので、感情論はぶつけない方が良いのです。
周りに人がいる状況でやる
実際に言い返す際には、周りに人がいる状況で行いましょう。
そうすることで、周囲の人達がパワハラの証人になってくれる可能性があります。
自分の状況を理解してくれる仲間がいるのは非常に心強いですよね。
このときも、すぐに言い返すのではなく周囲にパワハラを相談してから行いましょう。
しっかりと話す内容を準備し、反論の内容が正論であれば周りの人も味方してくれるはずです。
異動、転職を検討するといい理由
パワハラ上司から離れる方法として、異動や転職も視野に入れておきましょう。
特に、自分の言いたいことを言ったあとで異動や転職ができるのは自分の心を軽くします。
パワハラは言い返しても終わるとは限らないですし、さらにヒートアップする可能性もあるので無理して彼らと付き合い続けることはありません。
放置しても被害は終わらない(メンタル疾患になる可能性もある)
パワハラは放置しても言い返しても、改善されることは少ないです。
何故ならパワハラ上司の性格は言い返したところで変わりません。
何をしても続くパワハラ行為に、自分がストレスを受け続けるのは本末転倒。
精神的に辛くなってしまう前に、異動や転職を視野に入れておきましょう。
出世が望めない
パワハラ上司に対して言い返すことで、周囲からの見え方が悪くなると出世が難しくなる可能性があります。
出世は仕事ぶりや結果を出せば出来ると思いますが、評価するのは上司たち。
上司のパワハラに言い返し、上からの評判が悪くなってしまえば出世は望めないでしょう。
異動願いを出すか転職を検討するのがいい
パワハラ上司に言い返すことで、働きにくさが出てくる場面もあるかと思います。
- 職場に居ずらくなった
- 仕事の結果を出しているのに評価されない
言い返したのがきっかけで、そんなことを感じるようになったら異動か転職をしましょう。
悪いことをしていないのに職場に馴染めず、仕事を頑張っても評価されないのは辛いことです。
自分が健康に働く為にも、働きやすい環境に身を置きましょう。